信じられない

引越し準備も着々と進んでおりやす。
今回は,かなり余裕を持ったプランニングだったので,気分的にはだいぶ楽。
この前の引越しは,仕事がバタバタしてて,余裕がなかったからね。
よかった,よかった。


さて,今日は,信じられないことが新聞に載っていたので,その話を。
今日の毎日新聞に,「八王子ひき逃げ米兵 米軍当局が減給処分 軍事裁判経ず」という見出しで,昨年末に米兵が八王子市で起こした小学生3人ひき逃げ事件の処分が載っていた。


従来の米兵犯罪同様,このときも一旦は日本の警察に逮捕されたが,すぐに釈放され,結局,日本の裁判にはかけられることなく,米軍内部の「処分」で終わったらしい。
しかも,その処分が給料を2ヶ月間半分にされるだけ。その他に,謹慎や降格処分も言い渡されたが,これは執行猶予付きだから処分がないに等しい。日本人が同様の事故を起こしたときとは比べようもない。しかも,事故を起こした米兵は,ひいた小学生を助けもせずにその場から逃走しているのだ。こんな処分で許されるはずがない。


しかしそれでも,日本政府がこの件で抗議したことも,これから抗議することもないだろう。なんという政府なのだろうか。こんな不合理がまかり通っていいはずがない。


このような事件を見るにつけ,小泉首相をはじめとする政府や自民党のお偉方が言う「国益」なるものの正体がはっきりと見て取れる。先日の岩国市の住民投票にも悪罵を投げつけ,「国防は国の専管事項」などとピーピー言っていたが,彼らが守ろうとする「国」なり「国益」というのは,「国民」の生命や安全ではなく,自らや自らのお仲間を「国」に置き換え,その利益を守るために,国民を犠牲にするものだ。


青信号で横断していてひかれた小学生たちは,どんなに恐ろしかっただろうか?
子供達も守れないで,なぜ,「国益」や「国防」を口にできるのか?
彼らの論理は,だから,いつも身勝手なのである。