虚飾の景気回復

昨日の朝日新聞に,02年2月から始まった景気拡大が,「いざなぎ景気」を抜き戦後最長となったという記事が載っていた。


景気回復と多くの国民の実感とかがこれほど乖離したのは,いつの頃からか。
景気回復と反比例して拡大する多くの国民の生活水準の低下は,その景気回復がよってたつ非正規雇用の増大に最大の原因がある。


合成の誤謬」そのものだ。
新自由主義政策を取れば,自ずとこういった現象が現れるのは当然のことなのに,それを推進・煽ってきた政府やマスコミは,その反省をするどころか,軌道修正をすらする気配がない。


そして,政府やマスコミは,この虚飾の「景気回復」を,戦前の大本営発表のように連呼して,「景気は順調に良くなってますよ。格差があったって大丈夫。いつか良くなりますから。」と国民を騙し続ける。国家単位の詐欺のような話が,今,この日本で行われている。