新年に当たって

新年が明けました。
今年は,どんな年になるのやら。


今年の年末年始の休暇は長く,なんと12連休。
明日でその休みも終わり,ちょっとブルーモードに入っている今日この頃だす。


去年も,結構いろいろあった一年でした。
妻も大阪に来て,新生活をスタートさせました。ケンカも多いけど,やっぱり二人でいられるのがとっても楽しいし,幸せだ。


学問的な分野で大きかったのは,やはり丸山真男との出会いではないかと思いやす。
時は折りしも丸山真男ブーム。その波に乗ってしまった感が無きにしも非ずなんだけど,直接のきっかけはちょっと違う。それは,今年から勉強し始めた法哲学を学ぶ中での出会いでした。
丸山真男は,戦後の日本思想界において,おそらく最も影響を及ぼした思想家の一人だろう。概念の構想力とでもいおうか,本質を捉え的確な言葉にしていくその表現力ゆえに,文章は精緻にして難解ではあるが,読み進むうちに感じる知的興奮といったものは,マルクスに出会った時のそれと相通じるものがあり,オイラは今,完全にハマってしまっている。
今読んでいるのは,丸山真男の著作の中で最も知られている「現代政治の思想と行動」だ。まだ,半分ほどしか読んでいないので何かを語れるとは思わないが,少なくとも,マルクス同様,これから一生の付き合いになると思う。そういう意味では,去年は,オイラの人生において,ひとつの転機になった年であったかもしれない。


話は変わるが,先日,親戚のおじさんが亡くなった。
ここ数年で,身近な人が亡くなるということが増えてきた。
年齢的にそういう歳になったということなのかな。
オイラは,小さい時からときどきフッと死ぬことを想像するヤツだった。
人生の有限性を意識する。人は誰しも考えることだろうが,オイラの場合,10年先,20年先,30年先を想像して,「あー,人生って本当に短いな。死にたくない。」などと思っていた。オイラは,気が小さくて,臆病で,死ぬことにいつも怯えている,そんな人間だ。だから,オイラは人一倍自分の命というものに対する執着が強いのかなと思う。ずっと自分の目でこの社会を世界を見ていた,そう思う。だから,人の命をもてあそぶ,そんな人間には心底腹が立つ。自分が弱い人間だから,他人の命も大切にされる世の中になってほしい。率直にそう思う。


世の中の急速な流れに対して,自分の位置をどう見つけるか。
そんなことを模索しながらの一年にしていきたいと思いやす。