最近,時折,数学関係の書籍を目にしては,パラパラっとめくってみることが多い。
とはいっても,数学というものに出会ってからこの方,とことん敬遠してきたので,理論的な話はてんでわからない。
そんなオイラが,なんで数学に興味を持つようになったかというと,以前,「ビューティフル・マインド」という映画を観たのがきっかけだ。
加えて,以前NHKでやっていた「リーマン予想」と「ポアンカレ予想」の番組を観たのも,大きかった。


ビューティフル・マインド」を観てなぜ数学に興味を持ったかというと,主人公のジョン・ナッシュが数学者(かつ経済学者)なんだけど,人の動きとか,動物の動きとかを数式で理解しようとするシーンが出てくるんですね。
そのシーンを見て,オイラは「なるほどなー」と思った訳です。
それまでは,なんだか無味乾燥で,何を表現しているのかも分からないし,やる意味もよくわからかった数学・数式というものが,実は,僕らが普段使っている言葉・言語と一緒なんだってことに気づいたのですね。
数学というのは,単に定義・定式化された数字・数式で表現しているに過ぎないのだと。
そして,その定義・定式化が厳密であるから,それら一つひとつの定義を身につけていないと何を表現しているのか分からないのだと。
それはそうだ,だって,日本語で書かれている文章だって,一つひとつの言葉の定義が固まっていなければ(理解できていなければ),理解のしようがないからね。
ここにおいて,オイラの数学観はガラッと変わったのですね。
そして後悔したのです…。
「あー,もっとちゃんと数学をやっておけばよかった」と。
なんでもそうだけど,ある学問をそれなりにちゃんと理解しようと思うには,地道な基礎訓練が必要なのですよね。
それは,あたかも,スポーツである程度のレベルの試合をしようと思ったら,一つひとつの動作の基本をしっかり身につけておかなければならないことと一緒です。
この前の高校野球を見に行ったときもホントそれは思った。


今日,ジュンク堂で「世にも美しい数学入門」(藤原正彦小川洋子/筑摩書房)を買ってきたので,時間がある時にでも読んでみようと思いやす。


観念の世界に逃避行する。
そんな時間がとても大事だと思う今日この頃だす。