小説はいいもんだ…

今日は,ホントに久しぶりにリラックスした時間が過ごせた。
というのも,先週から村上春樹の『海辺のカフカ』を読んでいるのだが(今さらの感はありますが…),それがあまりにも面白くて,それまで鬱々と考えていたことどもが,なんかどうでもよくなって,リラックスした気分で読むことができたからだ。


今日も学校に来て勉強をしていたのだが,お昼を食べて,食後に学校の中庭みたいなところでカフカを読んでいたら,まぁ面白く,リラックスできること。
どんどん読んでしまい,気が付いたら2時間近くが経過していた。
空はけっこう雲があって,少しどんよりした天気だったけど,時折雲の合間から青い空が見えたりして,「なんだこの幸福感は!」と思ったくらい。


久しぶりに小説を読んで,改めて,人間にとってフィクションの世界って大事だなと思った。
現実世界にどっぷりと浸かっていると,目の前の膨大な現実を目の前にして,なんだかにっちもさっちもいかないような感じに勝手に自分を追い込んでしまうことがある。


だけど,小説を読んで,異次元の世界に自分を持っていくと,世界はもっと広いんだぞ,そんな小さいこと気にすんなって言われているような気がして,「まぁ,なんとかなるか」という気分にさせてくれる。


それにしても,村上春樹のすごさには感服しました。
これまで,『アフターダーク』しか読んだことがなかったので,その面白さを理解できなかったけど,その細部にまでのこだわりが感じられる文体,ストーリーの運び方は,惚れ惚れとしてしまいます。


あっという間にカフカを読んでしまいそうなので,これから時間の許す限り読んでみたいなと思います。